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病院でのハラスメント講演
先日、10月29日にJA愛知厚生連・豊田厚生病院にてハラスメントについて話してきました。
医療現場でハラスメントを考える
~有資格者集団という呪縛が生むメンタルヘルス不調~
このご依頼をいただいたきっかけは、かつて大学病院にて一緒に働いていた同期の先生からでした。
病院という特殊な職場だからこそ、ハラスメントが発生しやすいのですが、抜本的な対策がされないのです。
私が考える医療現場でハラスメントが起こりやすい七つの背景について一部お伝えします。
①セクショナリズム
「看護部の問題は、看護部で!」という縄張り意識
②感情労働の現場
自分に余裕が無いのに、他人に優しくできますか?
③信念対立
「全ては患者のために!」という原理主義が対立を生むこともあります。
④相談体制が構築されていない
病院の産業医は身内で相談できますか?
などなど、他の三つをお聴きになりたい病院関係者は呼んでくださいね。笑
病院職員の方々には、かなり耳の痛い話しだったと思いますが、ハラスメントによる離職者やメンタル不調者を減らす一対策として、心に響いていただければ幸いです。
かつて、小太り産業医は同じ系列の病院で働いていました。
私の講演を聴きに来てくださった中に、お世話になった方々もいて、懐かしい気持ちになりました。
今年も面談者数1000人を突破!
小太り産業医は毎年1月1日から面談について記録を残しています。
クライアント名、病名、状況、指示などなど。
そして、先日の10月5日に今年の面談者数が1000人に達しました。
昨年は1000人に達した日付が11月14日だったので、今年は一ヶ月以上も早く達成しました!
これからも、一つ一つ面談を丁寧にこなして行きたいと思います!
愛知県社会保険労務士会名古屋西支部で講演して参りました。
2018年9月28日に愛知県社会保険労務士会名古屋西支部にて、
会社と大人の発達障害との向き合い方
〜基礎知識から具体的対処箋まで〜
を講演してきました。
参加人数は67名で2時間近く話してきました。
社労士の先生方々も、クライアントから相談されるのか、関心が高く熱心に聴いておられました。
講演後、担当者から、
「大人の発達障害についての理解が深まった」
「顧問先に対して、レポートを作成して渡そうと思う」という好評の声をいただいております。
とメールをいただき、皆さんの一助になったのであればと、ホッと胸をなで下ろしました。
愛知県経営者協会で講演してきました。
先日、9月14日に愛知県経営者協会で講演を行ってきました。
今回は管理者向けのハラスメントとコミュニケーションスキル(みる・きく・はなす)を話してきました。
Ⅰ部のハラスメントとメンタルヘルスで、メンタルヘルス不調に落ち込ませるハラスメントを管理職の資質、会社全体の風土にわけ解説し、ハラスメントは上司との関係性が全てであり、部下にとって上司が職場環境であると話しました。
Ⅱ部では、理事を務める日本ストレスチェック協会の「みる・きく・はなす技術」を参加者の皆さんによるシェアとワークでお伝えできたと思います。
自分なりに、手応えのある講演でした。
その後、参加者の会社数社から同じ内容の講演依頼があり、嬉しく思います。
一宮労働基準協会で講演してきました。
2018年10月1日~7日の全国労働衛生週間に向けての準備として、各地で説明会が行われています。
そんな中、2018年9月5日に一宮労働基準協会にて
ハラスメントがメンタルヘルス不調者を作る
~電通事件の本質はハラスメントか?~
を講演してきました。
ここ最近は本当にハラスメントの講演依頼が多くなってきています。
スケジューリングが苦手な小太り産業医は9月に3つも講演会の予定を入れてしまい、お尻に火が付きまくっていて、丸焼きになりそうです。
産業医がハラスメントを語るとき、何を話すべきかを考えました。
ハラスメントの定義、種類、対応法などは弁護士や社労士の先生がいろんな所で講演しているので、今さら産業医から聞いてもねぇ・・・、と思われるのが関の山です。
やはり、産業"医"なので医学的見地から話すことにしました。
そこで、ハラスメントとメンタルヘルスとの関係を中心にお話ししてきました。
今、小太り産業医が経験しているのは、ハラスメントを目撃している人がうつ病に陥っている従業員です。
実はハラスメントの現場を目撃しているだけでもメンタルヘルスが落ち込んでしまうというエビデンスは散見されます。
でも、会社の人達は「直接、ハラスメントを受けていないのになぜ?」と考え、なかなか解決に至っていません。
この結末もどこかでお話しすることもあるでしょう。
次は9月14日に愛知県経営者協会でお話しします。
さんぽ会・名古屋にて講演してきました。
さんぽ会・名古屋にて講演してきました。
先日、7月20日(金)にさんぽ会・名古屋にて講演してきました。
以前より、この会に参加させていただいておりまして、主催の安田先生とも懇意にしていただいておりました。
昨年、私が理事を務める一般社団法人日本ストレスチェック協会の「大人の発達障害への対処箋」を聴いていただいた安田先生からのご依頼でした。
さんぽ会・名古屋でも以前から大人の発達障害に対する関心や要望が強く、開催となりました。
私は精神科専門医でも無いですし、もちろん大人の発達障害の専門家でもありません。
ただ、現場実務の中で四苦八苦しながら何とか働きやすい環境を作り出すにはどうしたらよいかを日々考えていて、良かったこと失敗したことなどを皆さんにお伝えできればと思い、引き受けました。
精神科医の先生も参加されていましたが、今回企業保健師の方もかなり多く参加されていました。
精神科医の先生からも
「我々は診察室だけで、いろいろ言っているだけだけど、実務での壁はなかなか経験できない。いろいろ聞けて良かったです。」
保健師の方々からは
「現場で悩むことが多いのですが、腑に落ちたことが多かった」
などのお言葉をいただきました。
あと、私のクライアントで、実際に大人の発達障害を抱えた従業員への対応をされているお二方のお話も好評でした!
無理なお願いを快く引き受けていただいたお二人にはこの場を借りて、感謝申し上げます。
講演に先立ち、写真撮影をお願いするのを忘れていました。
今回はチラシで。もう既に終わっていますが・・・・。
東海高校・中学校サタデープログラムで話してきました。
先日、6月30日(土)に東海高校・中学校主催のサタデープログラムに講師として登壇する機会をいただき、学生向けに話してきました。
私の母校でもあるこの学校は日本で一番医学部に送り出すことで有名です。しかし、これから医者でもキャリアデザインが重要である事を話しました。 まあ、ボクみたいに王道から外れている人の話を聞くのは、物珍しいのか学生を中心に150名も予約があり、当日は立ち見がいましたね。
人口減少、AIの台頭、2033年には医者が余る時代がやってくるなど、かなりセンセーショナルな内容でビビらせてきました。笑 私なんか、起業医を名乗るのはおこがましいですが、起業する医者が増えてきました。新しい、キャリアデザインを示して、少しでも学生の興味がわいてくれると嬉しいです。
発達障害と会社との向き合い方について講演してきました。
先日、6月1日(金)に愛知県経営者協会にて
『大人の発達障害とメンタルヘルス不調 ~向き合い方と対処法~ 』
を講演してきました。
近年、発達障害が世に知れ渡るようになり、何でもかんでも「発達障害では無いか?」と考えてしまう風潮にあります。
また、発達障害であるかどうか白黒ハッキリさせて欲しいと、会社が要望するケースもあります。
しかし、私は診断することに社会的、医学的に意義は無いと考えています。
むしろ発達障害にはグレーゾーンがあり、幅や特性が千差万別であることを理解し、職場の環境調整が非常に重要だと考えています。
発達障害の基本と私が経験から考えた環境調整の方法について話してきました。
今回は会社の人事・総務・労務関係者でした。
若干違った内容とはなりますが、産業保健に関わる方々のために7月20日(金)にさんぽ会・名古屋でも大人の発達障害について話します。
ご興味のある方は是非ご参加ください。
KJ法で職場改善
先日、クライアントにてKJ法を用いた職場改善を考える会を開き、ファシリテーターとして参加してきました。
ストレスチェック後の集団分析にていくつかの職場で、「不健康」状態と判定される結果でした。 そこで、産業医の私に相談があったのですが、会社とどのような改善策があるのか協議を重ねていました。 会社としては座学ではなく、積極的に管理職が関わるような何かを開きたい、と要望がありKJ法による職場改善を考える会となったのです。
今回の方法として 考える会に先立ち、
・集団分析の結果および多少の分析を伝える。
・部署を二つに分け、二回開催にわける。
・他部署との混合ではなく、
・同じ部署の管理職で議論してもらう。 終了後、付箋と模造紙を公表する。
まあ、最後が少しハードルが高いですよね。
詳細はお話しできませんが、非常に盛り上がった印象。 ぜひ、議論した内容を職場改善に繋げてほしいものです。
個人的には、日本ストレスチェック協会の「みる・きく・はなす技術」を受講されてから、KJ法を行うとかなり有効な気がしますね。
スポットでも「みる・きく・はなす技術」やKJ法のファシリテーターのご依頼があればお問い合わせください。
巨匠二人が悩む労働災害とは?
まもなく、バレンタインデーですね。
小太り産業医の私が住む名古屋には、この時期に日本で一番多くチョコレートを販売する祭典が開催されています。
それが、JR名古屋高島屋の「アムール・デュ・ショコラ」です。
この祭典に参加しフランスでも有名なショコラティエ二人(左:ミッシェル・ブランと右:ヴァンサン・ゲルレ)と会食する機会を得ることができました。
二人のおかげで真ん中の小太り産業医の顔が小顔に見えます。
お二人との楽しい会食の中で、自己紹介をしたときに産業医と答えたところ、
「フランスではあらゆる事業所は2年に一度産業医の面談を全従業員に受けさせなくては行けない」
「フランスでは普通の内科医に受診するより、産業医の面談させる方が費用が高い」
と伺いました。
もちろん、小太り産業医はフランス語はしゃべれませんが、フランス語を勉強してフランスに弊社支社を作りたくなってしまいます。
そうすれば、フランスに経費で行けます。笑
それは、さておき・・・。
二人に職業病を聞いてみました。小太り産業医としては「糖尿病」と答えが返ってくるのかと思いきや、答えは
「虫歯」
でした。二人によるとフランスのショコラティエ、パティシエ(もちろんショコラティエール、パティシエールも)は必ずと言っていいほど歯医者にかかっているそうです。短絡的思考の小太り産業医は「ああ、味見ばかりして歯磨きしないんだぁ・・・。」と思っていましたが、実際は全く思いもよらないことが原因でした!
"砂糖粉じん"
我々、産業医が考える粉じんは、岩粉や金属の粒子を思い浮かべます。
でも、スイーツを作る現場では細かい砂糖の粒子が舞っていて、それが口腔内に入ってきて虫歯になってしまうようです。
あま~い空気を常に吸い続けている状態なのです!
ある意味、労働災害です。
日本では砂糖粉じんによる粉じん爆発の話はありますが、スイーツ大国フランスでは砂糖粉じんによる健康被害が問題になっているとは、勉強になった一夜でした。
2017年当社面談実績(面談者数:1207名)
明けまして、おめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
昨年11月に面談者数が1000人を突破したとご報告いたしました。
その後も当然ながら面談は続き、最終的には延べ1207人となりました。
今年は働き方改革の影響なのか、過重労働面談が増加し、メンタル面談よりも多くなりました。
ただ、過重労働面談を行った従業員の中には、メンタル相談もかなりの数に上っていましたので、実際はメンタル面談者の方が多くなっていると思われます。
メンタル面談における、病名の傾向として「適応障害」の数が増加しています。
自己肯定感、自己評価が低い人からのうつ病、抑うつ状態と記載された診断書が提出されることが多かったのですが、最近は自己肯定感、自己評価の高い人が「適応障害」と記載された診断書を提出してきている印象です。あくまでも主観です。
そして、信念無く患者の言うがままに診断書を作成する精神科医にも振り回された一年でした。
健診後面談は高血圧、糖尿病、脂質異常症への指導が圧倒的に多いのですが、印象に残るのは糖尿病のコントロールの悪い人が多いことです。コントロール不良の方のお話しを聞いてみると、"糖尿病専門医ではない"クリニックを受診されている傾向にあります。
その方達には専門医受診を勧めています。
ストレスチェック後の高ストレス者に対する面接指導は、去年よりも数が若干減っています。
・手を挙げても、結局会社は変わらない
・実際に職場環境が良くなった
・ストレス対応が上手くできる人が多くなった
理由は様々だと思います。
ただ、ストレスチェックの受験者数も減っています。
2年目に入って、意識が下がってきているのかもしれません。
健康相談では、自分の健康の事だけではなく、両親の認知症についてご相談を受けることもありました。親御さんの介護について、皆さんかなり悩んでいらっしゃるようです。
昨年一年間の面談を通して、いろいろ経験を積むことができました。
今年も多くの面談を通して、研鑽を積みたいと思っております。