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電通事件をちょっと穿った見方で考える
最近、人事・労務界を騒がしている電通事件について考えてみる。
でも、小太り産業医は姿勢も性格も程よく曲がっているため、穿った見方しかできませぬ。
電通事件の中身は他の記事やお偉い先生の解説に任せておいて、小太り産業医は世の中にどんな影響が出るのだろう?と考えてみました。
<今年の最優秀ドラマ>
先日の9月2日に安倍総理は『働き方改革実現推進室』を立ち上げました。これは以前から総理が長時間残業や過労死に対して関心があり、働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジと位置づけています。その中でも、36協定遵守、過重労働・長時間労働への法制化に意欲を示している。しかし、経済団体を中心とした企業側はこれに反対している・・・。これを、黙らせるためにとある深慮遠謀な脚本家がペンを取る。
そして、9月2日に『働き方改革実現推進室』を立ち上げた一ヶ月後に電通事件が表面化する・・・。
題名:(考えたのですが、過激すぎて記載できません!)
出演:
①日本でもシンボリックな企業の一つでもある電通
②シングルマザーと美人東大卒才女
③労働基準監督署
勧善懲悪ドラマとしては役者は揃ってます。
大企業が母親孝行したかった娘を死に追いやってしまった・・・。
大企業電通に労基署のメスが入る!
判官贔屓のマスコミがよだれを垂らすような内容です。
そして、ブラック職場の代表マスコミがブラック企業電通を叩くという、よくわからない構図が生まれます。
長時間労働・過重労働・過労死はひどい!という世論が醸成され、そして法制化へ突き進んでゆく・・・。
経済団体は反対したいが、世論に勝てず・・・。
もし、本当にこのシナリオを書いた脚本家がいるのなら、弟子入りしてみたいです。
あくまで、小太り産業医の穿った妄想のお話ですよ!
管理職のためのコミュニケーション研修を行ってきました。
涼しくなったり、暑くなったりと小太りには辛い時期が続いており、衣替えは未完のまま。 服飾評論家ピーコさんは「おしゃれは我慢よっ!」とおっしゃっていますが、小太り産業は我慢できません。
さて、私のクライアントもさすがにストレスチェックが終了し、結果がチラホラ舞い込んできています。 努力義務である集団分析まで実施している企業も多く、それに伴い管理職向け研修の依頼が多くなってきましたね。
先日、9月22日(木)の秋分の日(どうでも良い情報ですが、秋分の日が9月23日でないのは116年ぶりなんです。理由は・・・、ググってください。)にクライアントで管理職向け研修を行ってきました。 このクライアントは集団分析の結果を管理職に知らせる前に、セミナーを企画されていました。そして、このクライアントはこのような管理職研修は初めてということで、どんな雰囲気になるのだろうか・・・、と若干不安でしたが・・・。
真剣に聴講してくださる方、カヌーのカナディアンスタイルでメダルが取れるぐらいの勢いで船を漕いでいる方もいらっしゃいました。 厳しいことを言いますが、真剣に聴講されている方は管理職としてほぼ問題ない方が多く、船を漕ぐ方の方が問題意識がない方が多いですね。
このクライアントに限ったことではなく、今まで何度か管理職研修をして、後で人事労務に聞いてみると聴講態度の高さと問題意識の高さが比例していることがほとんどです。 統計的にも相関関係ありです。(笑)
管理職研修の難しさはここにあります。 会社としての「不」(不足、不満などなど)と、聴講される管理職の「不」が一致しないと、管理職研修はうまくいきません。
まずは問題意識を認知させ、自分の管理職としての「不」を持って聴講していただけると、よりよい研修になると思います。
保健師の採用面接に関わって。
本日、私のクライアントで初めての保健師採用面接を行いました。
まあ、採用面接自体も初めての体験で、貴重な体験をさせていただきました。
人を採用するって難しいなぁ、
会社が求める人材と本人がアピールしていることがずれてるなぁ、
その人の本質を突く質問って難しいなぁ、
などなどいろいろ思いながら。
事前に書類もいただき、質問をいくつか用意しておこうと練り考えました。
実際はもっと長く聞いたのですが、ちょっと要旨だけ。
質問①
当社はゼロからの産業保健システムの構築が必須の仕事となります。
自信は?
→何か立ち上げを経験しているかどうかも聞きます。
経験しているとしていないとでは大違い。
質問②
従業員の守秘義務と会社の安全配慮義務、どちらを優先するか?
そしてその基準は?
→実際に産業保健に携わっていると、ぶち当たる一つの壁だと思います。
質問③
メンタルヘルス以外で、この会社の保健師になってやってみたいことは?
3つあげてください。
→大体の保健師さんはメンタルヘルスを看てきました!興味があります!と言ってきます。
会社の専属保健師になるのであれば、メンタルができるのはデフォルト。
もちろん、トヨタ自動車はメンタル担当とそれ以外担当など分けているところもありますが。
一人保健師なので、オールラウンドプレーヤーに来ていただきたい。
質問④
発達障害の労働者を担当したことがあるか?
発達障害でのケースで、上手くいった例と上手くいかなかった例を挙げてください。
→今、どこの会社でも抱えている問題です。対応や職場、上長の教育など問題解決のためには
協調性も必要ですし、時間もかかります。また、失敗例から何を学んだかを聞きたいのです。
その他にも結構質問しましたが、答えが重要です。正解なんてありません。
しっかりと理念をもって答えていただける事が大事なのです。
これから、保健師を考えている会社があれば、参考にしてくださいね。
もちろん、アドバイザーとしてもお力になれると思います。
ストレスチェックニュースに投稿しました。
メンタルは会社の大小関係なく・・・。
お久しぶりです。
相変わらず遅筆な小太り産業医です。自分に厳しくないところが、痩せない理由でしょうね。
自己分析して分かっているけど、改善しようとしないところも、自分に厳しくないところ。
さて、最近HPに従業員50人未満の複数の会社から依頼が相次ぎました。
・医師面談をして欲しい
・努力義務だがストレスチェックを行いたいので実施者になって欲しい
・職場改善に助言をして欲しい
などなど。
でも、やはり依頼のトップはメンタル関係。
今回、ご依頼いただいた会社の代表取締役や担当役員とお目にかかる機会を設けていただいた際に異口同音にして、
「この問題に正面から向かわないと、会社の発展が無い」
とはっきりとお話しになります。
実際に面談したところ、次のようなお話が聴かれました。
「自分が目指すロールモデルがいない。」
「指示命令系統が一貫していなくて、仕事が多すぎる。」
「中途採用だけど、自分のやりたいことがさせてもらえない。」
これらが原因でメンタル不調に陥る従業員は本当にいるのです。
あれ?でも、この悩みって、どこの会社でも聴く悩み事です。
特に急成長している会社で聴くことが多いですね。
会社が成長していく過程で、人材育成や中途採用をおざなりにしていると、
若い従業員の仕事に対するモチベーションの喪失、
過重労働、仕事のミスマッチなどに繋がり、
メンタル不調者を生み出してしまうのです。
でも、会社は成長し続けなくてはいけない・・・。
会社が大きくなってからメンタルヘルスリスクマネジメントを始めても、結局後手後手になってしまします。
従業員のココロとカラダのセーフティネットをしっかりと確保しながら、成長できれば理想ですね。
今回依頼していただいた従業員50人未満の会社は、今からしっかりとメンタルヘルスと向き合う会社は、大きくなっても大丈夫でしょう。
また、とある会社は「50人以上になったら、是非先生に産業医をお願いしたいです。」と嬉しい言葉をいただきました。
いつか、その会社の産業医になれるように私も日々研鑽していきます。
そして、我が社はまだまだ大丈夫と思っている方々!
御社がもう一回り大きくなるためにはメンタルヘルスリスクマネジメントは避けて通れません。
見て見ぬふり(不作為行為)は、罪に問われることもありますよ!
気をつけてください。
サイコオンコロジー
サイコオンコロジーって何?と思われ読者は多いと思います。
サイコオンコロジー(Psycho-Oncology)は、
「心」の研究をおこなう心理学(サイコロジー=Psychology)
「がん」の研究をする腫瘍学(オンコロジー=Oncology)
を組み合わせた造語で、「精神腫瘍学」と訳され、1980年代に確立した新しい学問です。
サイコオンコロジーでは、がん患者さんとご家族の心理・社会・行動的側面など幅広い領域での研究・臨場実践・教育を行います。
~日本サイコオンコロジー学会HPより~
http://jpos-society.org/
現在、厚生労働省では「がん患者の就労」について議論されています。
疾患を抱える従業員(がん患者など)の就業継続
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/jigyounushi/teichakushien/patient.html
医学の進歩によりがんで命を落とさなくなってきたのですが、がんと闘いながら生活や仕事を続けることが困難になる状況にあるため、この議論が生まれてきました。
私のクライアントでもガンと闘いながら就労を続けている従業員の方が何人かいらっしゃいます。
多くの方が、不安に押しつぶされそうになりながら、仕事をこなし生活をしています。そして、中にはメンタル不調に落ち込んでしまう方も少なくありません。もちろん、それを支える家族の精神的な負担も大きいと思います。
がん患者そして家族を精神面で支えるため、サイコオンコロジーという学問そして臨床が必要になってきます。
現在は、専門として病院およびクリニックや臨床医がまだまだ少ないのが現状ですが、徐々に増えることを願っています。
産業医としても、がんと戦いながら仕事を継続する社員とその家族をサポートしていきたいと考えています。
会社が親と相談?
産業医としていろんなクライアントに出向いていますが、それぞれが十人十色の問題や背景を抱えています。
その中で、小太り産業医が経験したことを綴ってみます。
とある会社で病気を抱えながら午後から勤務をしている入社2年目の男性従業員Aさんの話です。
フルタイム勤務できないのは抱えている病気のためです。
ただ、Aさんは午後から出勤だとしても、勤怠が不安定で連絡なしで時々出社しないことがあるのですが、一人暮らしのためAさんの自宅に人事担当者や上司が確認しに行かなくてはいけません。
これを看過できないと考えた会社はAさんに下記の条件を提示しました。
①母親と同居して会社に通う
②実家に戻って、地元で就職する
さらに母親とAさんと会社で話し合う場を持ちたいとも提案しました。
Aさんは小太り産業医との面談で、「ボクはこの会社が好きで入った。だから、働き続けたい。でも、母親をこちらに呼び、ボクが通勤することは難しい。ボクが地元に帰るしかない・・・。」と話していました。
そして、Aさんは会社が母親とどんな話をするのかが気になってしまい、眠れなくなり提案された次の日を欠勤してしまいました。
この話を聞いた、私としては会社に提言しました。
①成人男性の就業継続について、親と話すはそもそも間違っている。あくまで本人と話すべきである。
②第三者が外堀を埋めるような格好で本人に決断を促すと後から"わだかまり"が残ることがある。
③Aさん本人が納得して、結論を出せるように材料を用意するだけにしておきなさい。
親との三者面談を行うなんて、高校生か!と思わず突っ込んでしまいました。
もちろん、病気によっては正確な判断を下せないと、産業医が考えた時は親を呼ぶことがありますが、Aさんはしっかりと判断力を持っています。
いままで、外堀を埋められ仕方なく決断(退職にしろ異動にしろ)で、わだかまりが生まれて、後々こじれた例を知っています。
やはり、会社は条件を提示し、最後は本人に決断を促すことが重要です。
皆さんも決して、本人を飛び越えて親と交渉、話し合いしようなんて思わないでくださいね。
ただ、最近は親が積極的に出張ってくる、困ったケースもありますが・・・。それは、また別のお話で。
Aさんは、この会社が好きでずっと働いて行きたいと強く思っていました。
しかし、小太り産業医の次の質問で、ちょっと考えが変わりました。
小太り産業医:「Aくん、このまま午後勤務で働き続けるよね。5年後、10年後は考えたことある?」
Aさん:「いいえ、ないです。」
小太り産業医:「今は入社2年目だから、良いけど、今後同期や後輩に抜かれる可能性はあるんだよ。そんなとき、大丈夫?」
Aさん:「そうですね・・・。全く考えていませんでした。」
Aさんは就業継続を強く望むあまり、それに固執して視野狭窄を起こしていました。
Aさんに現状と将来の認知を促し、そして自分で考えさせることがとても重要なのです。
ストレスチェックニュースを更新しました。
講演してきました。
本日、クライアントの管理職向けにストレスチェックの講演を行いました。
法律施行から半年経過していますが、実はまだまだ準備段階の会社は多くあり、焦ってきている企業も多いですね。
複雑な制度なので、一回で理解することはなかなか難しいでしょう。
管理職として知っておくべき制度の重要点と集団分析について時間を割いて話しました。
この会社のメンタルヘルス対策の一助になれば幸いです。
うつ病の患者の光明となり得るか?
英ガーディアン紙に載った記事です。
"マジックマッシュルームが重度のうつ病を取り除くことが臨床試験で判明"
しかも、ランセットという著名な医学雑誌に載っているので、注目されました。
リンク
マジックマッシュルームと言えば、日本をはじめ多くの国で規制されています。
時々、今まで体に悪いとされていたモノ、禁止されていたモノが健康や病気に対して良い働きをするという研究結果が発表されますね。
例えば・・・。
コーヒー
昔:胃が荒れるから控えるように
今:糖尿病の発症予防となる
ヒ素
昔:劇薬、カレーに入れると捕まります
今:白血病治療に有効
大便
昔:他人の大便なんて!
今:大便移植で腸内環境改善
なんてことがあります。
今回の臨床試験では、規模が小さく、プラセボ試験が行われていないことから、ハッキリと"重度うつ病に効果的"と言い切れないようでが、今後は研究が進んで何かしら光明が見えてくるかもしれません。
病理学的・生理学的な意見では全くありませんが、単純に考えると「落ち込むなら、ハッピーになるような薬物(麻薬)を使ったら?」と考えてしまいます。
もちろん、私は麻薬や危険ドラッグの推進者ではありませんよ!
ストレスチェックニュースから。
ストレスチェックニュースを更新しました。
またまた、久しぶりの更新です。
今回は、新たに厚生労働省から通達のあった
「法人代表の医師がその事業所の産業医を兼任することの禁止」
に関連して、病院というブラック職場であることを改めて考えてみました。
ご一読ください。
ブラック職場代表、医療機関でのストレスチェックをどうするか?①
ストレスチェックで本当にあった怖い話 第二弾
また、新たに私が身の毛もよだつような怖い話しを仕入れてきました。
担当者は不眠になってしまうかも・・・。
そうなった場合は、"ちゃんとした産業医"に相談してくださいね・・・。
断っておきますが、すべて私のクライアントの話ではありませんよ。
第三話
とあるパチンコグループでのお話。 1200人の従業員がいるこの会社は800人がストレスチェックを受けました。
そして、出てきた結果に実施者も実施事務従事者も驚きました・・・。
高ストレス者は400人!
その400人に"医師の面接希望者は申し出ること"と伝えたところ、面接指導希望者は200人!
ストレスチェックの受験者の4人に1人が面接指導で手を挙げたのです。
この会社は、短期間でストレスチェックを行ったため、400人はほぼ同時期に手を挙げています。
手を挙げてから一か月以内に面接指導を行わなくてはいけません・・・。
一か月に平日が20日あるとして、一日当たり20人の面接指導・・・。
どうやって乗り切ったのか? それは、小太り産業医に直接、もしくはメールで聞いてみてください。
いっぺんに大人数のストレスチェックを行うとこのような事態を招いてしまいますね。 そして、従業員への広報活動が大事です。(詳しくは言えませんが・・・)
第四話
とある工場設備系の会社でのお話。 ここも従業員が1200人ぐらいです。
2016年1月にストレスチェックはほぼ全員が受験し、高ストレス者は40人ぐらい、面接指導希望者は2人でした。
この結果をうけて、安全衛生委員会では委員長が「この会社は風通しの良く、ストレスの少ない。」と高らかに宣言していました。
しかし、次の議題であるメンタルヘルス不調休職者の推移のグラフが提示されました。
そこには、"2014年度より2015年度でメンタルヘルス不調休職者が2倍に増加"と報告されていました。
さっきのストレスチェックの結果とあまりにも乖離しています。
そして、出席していた産業医が委員に向かって言ったそうです。
「会社に知られたくない、迷惑かけたくないから隠すのでしょう。 社員が質問に正直に答えてくれず、隠さなくてはいけない会社が良い会社ですかね?」
第五話
これは、本当に怖いです。 とある製造系の会社です。
この会社は5年ほど前から57項目のストレスチェックを行っていました。
そして、3年前にパワハラによる自殺者が出てしましました。
(既に和解しております) 私は思い切って、そこの産業医に聞きました。
私:「自殺してしまった彼のストレスチェックの結果はどうだったんですか?」
産業医:「実は自殺3日前にストレスチェックを受験しているんです。」
私:「で、結果はどうだったんですか?」
産業医:「全く問題ありませんでした・・・。」
ストレスチェックに過大な期待をしてはいけません。
所詮、一次予防のためのツールでしかないのです。
そのことをちゃんと知ってい使いこなせるかどうかが重要なのです。
いろんな怖い話が聞こえてきます。
私も実施者として、夜も眠れなくなってしまいそうです。
そして、食欲も減退し、小太りが維持できなくなってしまいそうです・・・。
御社の震災対策は?
まず、熊本地震で避難所生活を余儀なくされている方々、 震災周辺疾患(PTSD、エコノミークラス症候群など)、 また毎日お薬を内服されている方々は気の休まらない日々をお過ごしだと思います。
胸中お察しいたします。
熊本地震が発生し、再び地震時の対策・対応が見直されています。
御社の地震対策は大丈夫でしょうか? 「うちはオフィスだから大丈夫!棚は固定化してある!」 と考えている方もいらっしゃると思います。
しかし、オフィスにて一番の凶器は大きなコピー複合機や自販機です。 東日本大震災でも固定化されていない複合機・自販機による従業員の挟まりなどが多く発生したようです。
自社ビルでないとなかなか難しいですが、複合機・自販機の固定化も大事ですね。
東京消防庁が"職場の地震対策"という資料を公表しています。 御社の地震対策にお役立てください。
東京消防庁 職場の地震対策
労働衛生ニュース
厚生労働省から様々なマニュアルが発表されました。
今回は、新年度を迎えての労務関連の資料と3月末に改正された石綿関連の法律についてです。
①労務関連
企業側担当者向け
労働者向け
②石綿関連
御社の労働衛生管理にご活用ください。
ストレスチェックニュースを更新しました。
小太り産業医と人事担当者シリーズを更新しました。
今回のテーマは
「降格希望者に潜むかもしれない発達障害」
最近、降格・降職希望者が増えてきていますが、もしかしたら背景に隠れているかもしれません。
ご一読ください。
https://jsca.co.jp/stressnews/2016/04/14/20160414_stress_news/
「PTA、○ね!」
ちょっと、過激なタイトルです。
少し前に国会でも流行したあの言葉に安易に便乗してしまいました。(笑)
これは、私がとあるクライアントのとある女性社員の叫びです。
国会で流行した言葉は、子供が保育園に入れずに自分が働けないため発されました。 今回の女性社員は小学生、中学生に子供がおり、共働きの夫婦の叫びです。
断っておきますが、PTAのルールは非常にローカライズされていますので、今回の事例が全国のPTAに当てはめる事はできません。
それに、何も女性だけがPTAの活動をすべきだとも考えていません。
さて、本題です。 女性社員Aさんは私がクライアントをしている企業での担当者です。
4月に入り、子供の学校からPTAの学級委員の依頼がありました。
しかし、共働きであるため丁重にお断りのお手紙を書いたところ、PTA選挙管理委員会の名前で"辞退理由になりません"と紙切れ一枚で通知がありました。 Aさんとしては引き受けるには困難であることを、丁寧に文章にしたためたのですが、とてもそれを読んでの返事とは思えない画一的な通知でした。
Aさんは新年度から大きなプロジェクトリーダーを任させており、今年一年は授業参観や運動会などにも一切参加できないことを覚悟し、子供たちにも伝えていました。 しかし、PTAはそんな事情は「知らん」と。 この通知を見た瞬間にあのフレーズに非常に類似した言葉が頭を駆け巡ります。
「なんなんだよPTA。一億総活躍社会じゃねーのかよ。どうすんだよ私活躍出来ねーじゃねーか」と。 そして、続いて浮かんだフレーズがタイトルです。
アベノミクス3本目の矢「成長戦略」の中で、「女性が輝く日本」を掲げており、その中で「指導的地位に占める女性の割合を2020年までに30%程度にする」としています。 Aさんはプロジェクトリーダーであり、まさに指導的地位にいる女性です。
PTAの仕事は大変で、ボランティア精神に富んだ方が一生懸命活動しているのも事実ですが、仕事をしている女性に対してもう少し柔軟に対処できませんかね。
私はそのAさんに、こんなアドバイスをしました。
「PTAは任意団体だから、脱退すれば良いんだよ。」
子供が学校にいるため、何となくPTAに加入している、入らないといろいろ近所から言われたり、子供が仲間はずれにされるのでは・・・、と考える母親が多いと思います。
あまり知られていませんが、PTAは任意団体で強制加入は法的に問題があると指摘され、実際に裁判まで起きています。 無理矢理、役員や仕事を押しつけられるのであれば、辞めてしまえば良いのです。
女性が輝く日本のためにもPTAの存在意義を考え治す時期だと思います。
ストレスチェックで本当にあった怖い話
皆さん、ストレスチェックの準備は進んでいますか?
私がいろんなところで聞いた、身の毛もよだつような怖い話しを皆さんにお伝えいたします。 担当者は不眠になってしまうかも・・・。 そうなった場合は、"ちゃんとした産業医"に相談してくださいね・・・。
第一話 ストレスチェック実施前に自殺者が出てしまった・・・。
株式会社Xは11月30日までにストレスチェックを実施すれば良いと考え、5月か6月頃に動き出そうと考えていました。 しかし、この会社で2月に自殺者が出てしまいました。
遺族は訴えを起こしましたが、その内容は「もっと早くストレスチェックを会社実施してくれていれば、夫は自殺を回避できた可能性がある」と。
ストレスチェックを実施を予定しているが、まだ何も準備していない会社にとって、責任はどこまで負わされるのか?
弁護士の見解としては以下の通りです。 会社が責任回避できるポイントは一つ。 "イベントが起きた段階で、社内にストレスチェックの実施への具体的スケジュールが広く啓発、広報されていたかどうかがポイント。"と指摘しています。
本来、昨年の12月に改正労働安全衛生法が試行されている段階で、既に社内への具体的な方法、日程などが啓発、広報が済んでいるべきだと。 もし、イベント前に具体的に日程などのスケジュールが発表されていれば、会社の責任は免責される可能性はありますが、このケースは残念ながらイベント発生の段階で全く準備をしていなかったので、会社の免責は難しそうです。
怖いですねぇ~。「まだまだぁ~」と思っている担当者の皆さん、すぐそこにリスクはありますよ・・・。
第二話 実施事務従事者が訴えられた・・・。
株式会社Zは昨年の12月早々にストレスチェックを実施し、高ストレス者の選定を"実施者"が行い、面接指導のスケジューリングを"実施事務従事者"に指示していました。 この会社は社内の人間に"実施事務従事者"を指名していました。
しかし、当の"実施事務従事者"は同じ時期に重なったマイナンバー導入などの業務に忙殺されてしまい、一ヶ月以内に設定すべき面接指導を失念していました。 そして、事件が起こります・・・。
面接指導を希望していた高ストレス者がうつ病を発症し、そのまま退職になりました。 本人は「面接指導を一ヶ月以内に行って、適切な措置を講じてくれていれば、私はうつ病も発症せずに退職に至ることもなかった!」と、スケジューリングを怠った"実施事務従事者"を訴えたのです。
怖いですねぇ~。"実施事務従事者"を社内に置くリスクも考えた方が良いですね・・・。 人事、総務、労務で兼任していると自分の課の仕事が忙しい時期とストレスチェックの実施時期が重ならないように回避しないといけませんね。
いかがでしたか? 他にもいろいろ"怖い話"を仕入れて、皆さんにご披露しますね・・・。
職場のメンタルヘルス対策ガイドブック
職場のメンタルヘルス対策ガイドブック
当社の仕事の中心地である愛知県が最近「職場のメンタルヘルス対策ガイドブック」を企業向けに出しました。
職場のメンタルヘルス対策ガイドブック
・社内のメンタルヘルス対策をしなくてはいけないのは分かっているけど・・・。
・さらなる対策強化をしたい。
・他の会社はどうしているんだろう?
・メンタルヘルス対策をしたいけど、産業医が居ない、もしくは居るけど協力してくれない。
→当社にご相談ください!(笑)
などなど、様々な要望に応えられる一冊になっていると思います。
ストレスチェックについても情報があります。
ぜひ、ダウンロードしてみてください。
分割されているので大変だと思います。
当社クライアントの皆様には分割ファイルを統合してお配りしますね。
当たり前の事だと思ったのですが・・・。
「労働安全衛生規則の一部を改正する省令案要綱」について労働政策審議会から妥当との答申がありました ~法人の代表者などが、自らの事業場の産業医を兼任することが禁止になります~
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000115152.html
要するに病院の院長や理事長など人事権を持つ医師が、その施設の産業医を兼任することを禁止しています。 当たり前なことなのですが、事業所として多いのでこの省令が出されたのでしょう。 同様にストレスチェックの実施者にもなれません。
普通に考えてみてください。 過重労働、復職、メンタルで産業医面談が必要になったときに、その病院職員は同じ病院の医師に面談してもらうと思いますかね? さらにそれが院長や理事長だったら?
そりゃ、面談を受けようなんて思いませんよ! だから、ブラック職場になっていくのでしょう。
医師手当3億円未払い-労基署 四日市病院に是正勧告- http://iryou.chunichi.co.jp/article/detail/20150121170018149 こんなニュースもあり、基本的に医療の現場はブラックなんですよね。
自分に余裕が無いのに、患者にいつまで優しく接することができるのだろう?
医療機関も産業医を外部委託する時代かも。
宮内庁はブラック?
天皇陛下、インフルでも「体調次第でご公務」にネット反響 年間休日は「82日」しかない
昨日のJcastニュースでの記事です。 この記事の中で、私がコメントしております。
インフルエンザ発症日から公務への復帰も短すぎることを伝えました。 また、年齢・既往歴をから考え、さらに自分の親と思って考えてみてください、と記者の方に話しました。
特別な地位にいらっしゃる方だからといって、年間休日が厚労省の定める日数よりも少ないのはあまりでしょう。
宮内庁はブラック企業ですね。 過重労働撲滅特別対策班(かとく)の皆さん、次はココですよ!
"みるきくはなす技術"を講演してきました。
本日、名古屋テレビで日本ストレスチェック協会の"みるきくはなす技術"を講演してきました。
制作会社の方々を中心にお話しする予定でしたが、講演の題名に興味を示してくれた名古屋テレビ社員からの参加希望も多く、予定の倍以上である約40名の方が出席されました。
現場におけるコミュニケーションの重要性と、理解しているけど、どうしたら良いのか分からないと感じている証左だと痛感しましたね。
この技術のひとつでも実践していただけると、より良い現場作りに繋がると思います。
講演後のアンケートにも"聞くことが大事と感じました""相手を認める事の大切さを知った"と書いてあり、少しはお役に立てたのかなと、家に帰って小太り産業医は一人思いながら就寝いたします。
大人の発達障害
一ヶ月以上も開けてしまいましたが、ストレスチェックニュースの小太り産業医シリーズです。
今回は「大人の発達障害」について。
産業医の観点から「大人の発達障害」を考えます。シリーズ化して、出版して目指せ印税生活!!
ストレスチェックニュース
スベるのは怖い!!
厚生労働省のHPに 「転倒災害防止対策」のページがアップされました。
冬季は転倒労災が多くなります。 今年は暖冬なので、積雪、凍結は起きませんが、 反対に慣れていないからこそ、危ないのです。 寒いのでポケットに手を入れて歩く人も多くなりますから 余計に危険です。
もちろん、これだけではありません。 65歳定年が導入され、従業員の平均年齢が上昇しました。 40歳から転倒労災は増加する傾向にあります。 ということは、会社として転倒労災に気をつけなくてはいけません。
20代や30代であれば、つまずいても 「おっとっと!」で済んだコトが 40代以降となれば、転倒してしまいます。
自分の運動能力を過信しないで気をつけてください。
厚生労働省HP 転倒災害防止対策
安心してください。メンタルだけではありませんよ。
本日は、愛知労働基準協会にて
「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習」
"病理と症状"と"救急処置"について講義してきました。
基本的には教科書に沿った講義になりますが、
以下に80人の受講者が寝ないような講義をするために
いろんなエピソードをちりばめました。
・宇宙船内は約20%の酸素しか存在しない
・血液型は酸素を運ぶ赤血球の表面の"型"に過ぎない
・1分間に100回の心臓マッサージを行うために、
アメリカ心臓病学会は映画サタデーナイトフィーバーの
"Stayin' Alive(生き続けている)"
を推奨していること、そして実際に聞かせました。
などなどを話しました。
これで、少しでも記憶に留めておくきっかけになれば幸いです。
社内講演をしてきました。
今日もクライアントでの社内講演です。
この会社は来るストレスチェックを多くの社員に受検してもらうために
社内啓発活動に積極的に取り組んでいます。
"ストレスチェック+メンタルセルフケア"
この二つの組み合わせが、より良いメンタルケアに繋がっていくことを
知ってもらいたいのです。
そして、それを周囲に勧めて欲しいのです。
"メンタル不調者は居て当たり前、メンタル休職者を出さない"
そんな会社が増えていくことを願います。
"実施者のみ"の依頼が多いので書いてみました。
このところ、私にところにHPを通して依頼が多いのが
「実施者になってもらえないか?」 です。
どうやら、現在契約している産業医が実施者になってくれないようです。
多くの企業は開業医の先生と産業医契約をしていて、私の専業産業医と契約している企業はまだまだ少ないです。
(実際に愛知県内で専業産業医で独立開業している先生自体も少ないです。)
開業されながら産業医をされている先生方にとっては
"余分な仕事が増える"
"メンタルに関与したくない"
という気持ちがあるのが多くの理由でしょう。
さらに、愛知県医師会の医師向けのストレスチェック研修でも、
「実施者はリスクが高いから、安易に請け負わない方が良い」
と言っているようですから、なおさらですね。 実際、起きうるであろうリスクについて、小生が述べています。
医師には医療行為にて訴えを起こされたときには 医師賠償保険に加入していれば、様々な費用は払ってもらえます。 しかし、この対象も見解が一致していません。
医師賠償保険についてですが、 東日本は損保ジャパン、 西日本は東京海上日動 が請け負っています。
私の聞いたところでは、 損保ジャパンの見解は、 「ストレスチェックは医療行為には該当しないので、医師賠償の対象範囲外」
一方、東京海上日動は 「ストレスチェックは医師賠償の対象内」 としています。
両社の中の人に聞いておりますので、信憑性が高いです。 このように会社によって見解が違うのであれば、ストレスチェックに絡んで 裁判に巻き込まれたときはどうなるのでしょう?
心配ですね。 まずは医師会が両社と協議し、しかるべき声明を発表することが大事でしょう。
リスクが担保されない限り、なかなか実施者になってくれる産業医はいないかもしれません。
ただ、リスクが担保されても、"余分な仕事が増える""メンタルに関与したくない" という理由でなってくれないでしょうね。
人事・労務担当者の皆さん、 名義貸しの産業医、メンタルが診られない産業医は考える時期かもしれません。
新しい法律に対応できない弁護士、会計士、社労士、税理士ならすぐ交代させますよね。
産業医はなぜ、交代させないのですか?
しがらみ?
医者だから恐れ多くて言えない?
コストをかけたくないから?
「良い産業医を雇うなら、それなりにコストもかかります。」
東京の某超有名産業医の言葉です。
名古屋社労士探求会にて講演しました。
名古屋社労士探求会にて日本ストレスチェック協会の"不安とストレスに悩まない7つの習慣"について話しました。
ストレスチェックは従業員のココロの健康診断で、一人一人のメンタルのセルフケアを促すための制度です。 そして今後、社労士の先生方への会社側からのメンタルヘルスに対する要望も増えていくことでしょう。
セルフケアのためのツールとして7つの習慣を社労士の先生が身に付け、実践して頂ければ嬉しいです。 自分に余裕が無ければ、人に優しく出来ませんから。
講演会後の懇親会も盛り上がり、いろんな先生と知り合いになり、また皆さんの悩みや抱えている問題についてもお話しができ、有意義で濃密な時間を過ごすことができました。
講演の機会を与えて頂きましたありがとうございました。
今の私は本当の私じゃない症候群!?(ストレスチェックニュース)
社内講演をしました。
今年最初の講演は、産業医契約を頂いている会社からの依頼です。
従業員に向けて、発達障害、ストレスチェック、セルフケアの三つのテーマについて話しました。
この会社は、発達障害を含めメンタルヘルスへの取り組みに熱心であり、愛知県労働局のモデル事業の一環としてこの講演会を開催しています。
大人の発達障害については今年の私のテーマであります。発達障害と罹病率が10%以上だと話すと、会場から若干どよめきが起こりました。
「でも、周囲のサポートで何とか仕事が出来ていると、表面化しないですよ。」と話すと皆さん妙に納得していらっしゃいました。
某社労士関連のニュースを見て思うこと
愛知県の社労士の方が、従業員をうつ病にして解雇する方法をネットで公開し話題になっていますね。
社労士の方の多くは、経営者(社長)側から相談を受けることが多いですよね。当たり前です、雇い主なので。ただ、問題社員の話を聞くときに経営者側からの聴取だけではかなりバイアスのかかった情報しか入ってきません。実際に経営者と従業員の両サイドから話しを聞く社労士の方はどのくらいいるのでしょうか? 某有名社労士の先生は、「2割でしょう」と答えてくれました。積極的に介入するかしないかはそれぞれの社労士の方々のスタンスなので、どうこう言う気持ちはありません。
ただ、双方の話しを「聞くだけ」でも少しはこじれるケースを避けられのではないかと考えます。
どうしてこじれてしまうのでしょう? 結局は従業員の「わだかまり」を理解せず、無くす努力を、会社側がしないからでしょう。
産業医も会社に雇用されていて、会社に対して忠実義務が生じます。会社の意向に沿う必要があるでしょう。しかし、「わだかまり」という感情を解消するためには、双方の話しを聞いて、妥協点を見いださなくてはいけません。その過程で従業員との信頼関係を築く事が出来れば、例え最終的に会社を去ることとなっても、「わだかまり」が残っていないと私は実感しています。 従業員との信頼関係を築けるかが大事だと思いますし、少なくとも私は築けるように努力しているつもりです。まだまだ、未熟ですが。
社労士の方々に積極的に従業員に関わっていこうと考える方々はすばらしいと思います。
中には関わりたいが、スキルが無いから・・・と思って躊躇している方もいるでしょう。 いやいや、むしろ従業員には関わりたくない!と思っている方もいるでしょう。 後二者の社労士の方は、メンタルに対する経営者のマインドを変えるようにお願いしたいです。
私はいろんなセミナーで話していますが、「メンタルヘルス不調者ゼロを目指す」と考えは極めて不健康です。居て当たり前なのです。
今や従業員の確保が難しいのにそんないバンバンやめさせて、大丈夫ですか? 貴方の会社をグーグルでエゴサーチしたことはありますか? 検索窓に「貴方の会社名」を記入して、スペースを空けるとよく検索されるワードが羅列されます。"ブラック"、"過重"、"パワハラ"などネガティブなワードは並んでいませんか?
貴方の会社に新規の営業が来たら、その会社の事を検索しますよね。その時にネガティブワードが次の候補に出現したら・・・、考えますよね。 もちろん、貴方の会社の事も調べられていますよ。気をつけてください。 実際に問題の社労士もネットによる拡散で炎上しています。
深夜のあまり集中力の無い時間帯に、徒然なるまま書いたので文章が壊滅的に呈をなしておりません。ご容赦ください。
明けましておめでとうございます。
皆さん、あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。
昨日から仕事を始めておりますが、正月気分がなかなか抜けておりません。 しかし、年始から精力的に活動しております。
①私の中高の先輩で愛知県でも有名な児童精神科の先生と大人の発達障害について意見を交わして参りました。 ②とある大手社労士事務所さまと協業の話しをして参りました。 ③日本ストレスチェック協会代表理事の武神が出版した本の読書会を本人含め行いました。
今年一年も、従業員のココロとカラダの充実のため日々是勉強して参ります。
また、ストレスチェックを本格的に始動する企業も多いでしょう。 お困りの際にはいつでもご相談ください。