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最新情報

こんにちは。小太り産業医です。
実は、皆さんに報告するのを失念している事がありました!
今年の1月から面談者数を記録して参りましたが、
2017年11月14日をもって、年間面談者数1000人を突破いたしました!!
拍手ぅ~。
^(ノ゚ー゚)ノ☆パチパチ・・・テヘヘッ(*゚ー゚)>
今年も面談を通して、多くの経験と成長を実感できました。
面談者も小太り産業医にとっては、「師」なのです。
これからも、小太り産業医の面談は続きます。
よろしくお願いします。
皆さん、こんにちは。
暫くぶりの更新です。相変わらずの遅筆です。
理由は?
理由は2つ。
一つ目は、年度初めから復帰したい!、キリの良いところで復帰したい!という休職者の不思議なこだわりです。
年度初めにこだわる休職者もどうかと思いますが、それを忖度(流行語!)する主治医はもっとどうかしています。
自分で復職日を決めてくる休職者に対して、このように言葉をかけます。
「”病気が治った”イコール”仕事ができる”ではない。主治医の復職可は病気による休職の必要性が無くなったという判断であり、復職の可否は産業医が決めます!」と。
案の定、3月に復職したがっていた2/5ほどは、睡眠障害、情緒不安定(感情失禁など)、抑うつ症状を認めていたため、産業医の責任をもって復職不可としました。
他の休職者の方々は、感覚的には「大丈夫かなぁ~」と思っても、医学的にも復職を認めない理由が見当たらないため、復職可としました。
しか~し!その中には結局4月に入ってから、どうも勤怠が悪くなっている人がいて後から面談記録を見返してみると、「大丈夫かなぁ~」と思っていた人でした。
感覚も大事ですね。
①本人の意向
②それを忖度する主治医
③責任を持ちたくないので主治医の意見を鵜呑みにする産業医
事業主としては①と②はどうしようも無い。ただ、③だけはちゃんとした産業医を選ぶことはできます。
安かろうでは後で炎上して苦労するのは結局、事業主なのです。産業医は責任とってくれませんよ!
二つ目は新年度から復職してくれると、職場の異動などの環境を整えやすいから。
確かに原因が人間関係や仕事の適性が問題であれば、異動などのチャンスを利用することは良いのです。
ただ、それは根本的な解決にはなりません。
厚労省も復職は原則元職場ですから。よほどの理由が無い限り、私は元職場以外の復職は認めていません。
だって、A職場でメンタルヘルス不調に陥ったから、B職場で復職したところで順調にいくとは限りません。
B職場で駄目なら、C職場?
C職場で駄目なら、D職場?
いつまで続く復職職場ロンダリング。
まずは、元職場で復職して、それから異動を考えれば良いと私は思っています。
最近、人事・労務界を騒がしている電通事件について考えてみる。
でも、小太り産業医は姿勢も性格も程よく曲がっているため、穿った見方しかできませぬ。
電通事件の中身は他の記事やお偉い先生の解説に任せておいて、小太り産業医は世の中にどんな影響が出るのだろう?と考えてみました。
<今年の最優秀ドラマ>
先日の9月2日に安倍総理は『働き方改革実現推進室』を立ち上げました。これは以前から総理が長時間残業や過労死に対して関心があり、働き方改革は、一億総活躍社会実現に向けた最大のチャレンジと位置づけています。その中でも、36協定遵守、過重労働・長時間労働への法制化に意欲を示している。しかし、経済団体を中心とした企業側はこれに反対している・・・。これを、黙らせるためにとある深慮遠謀な脚本家がペンを取る。
そして、9月2日に『働き方改革実現推進室』を立ち上げた一ヶ月後に電通事件が表面化する・・・。
題名:(考えたのですが、過激すぎて記載できません!)
出演:
①日本でもシンボリックな企業の一つでもある電通
②シングルマザーと美人東大卒才女
③労働基準監督署
勧善懲悪ドラマとしては役者は揃ってます。
大企業が母親孝行したかった娘を死に追いやってしまった・・・。
大企業電通に労基署のメスが入る!
判官贔屓のマスコミがよだれを垂らすような内容です。
そして、ブラック職場の代表マスコミがブラック企業電通を叩くという、よくわからない構図が生まれます。
長時間労働・過重労働・過労死はひどい!という世論が醸成され、そして法制化へ突き進んでゆく・・・。
経済団体は反対したいが、世論に勝てず・・・。
もし、本当にこのシナリオを書いた脚本家がいるのなら、弟子入りしてみたいです。
あくまで、小太り産業医の穿った妄想のお話ですよ!
本日、私のクライアントで初めての保健師採用面接を行いました。
まあ、採用面接自体も初めての体験で、貴重な体験をさせていただきました。
人を採用するって難しいなぁ、
会社が求める人材と本人がアピールしていることがずれてるなぁ、
その人の本質を突く質問って難しいなぁ、
などなどいろいろ思いながら。
事前に書類もいただき、質問をいくつか用意しておこうと練り考えました。
実際はもっと長く聞いたのですが、ちょっと要旨だけ。
質問①
当社はゼロからの産業保健システムの構築が必須の仕事となります。
自信は?
→何か立ち上げを経験しているかどうかも聞きます。
経験しているとしていないとでは大違い。
質問②
従業員の守秘義務と会社の安全配慮義務、どちらを優先するか?
そしてその基準は?
→実際に産業保健に携わっていると、ぶち当たる一つの壁だと思います。
質問③
メンタルヘルス以外で、この会社の保健師になってやってみたいことは?
3つあげてください。
→大体の保健師さんはメンタルヘルスを看てきました!興味があります!と言ってきます。
会社の専属保健師になるのであれば、メンタルができるのはデフォルト。
もちろん、トヨタ自動車はメンタル担当とそれ以外担当など分けているところもありますが。
一人保健師なので、オールラウンドプレーヤーに来ていただきたい。
質問④
発達障害の労働者を担当したことがあるか?
発達障害でのケースで、上手くいった例と上手くいかなかった例を挙げてください。
→今、どこの会社でも抱えている問題です。対応や職場、上長の教育など問題解決のためには
協調性も必要ですし、時間もかかります。また、失敗例から何を学んだかを聞きたいのです。
その他にも結構質問しましたが、答えが重要です。正解なんてありません。
しっかりと理念をもって答えていただける事が大事なのです。
これから、保健師を考えている会社があれば、参考にしてくださいね。
もちろん、アドバイザーとしてもお力になれると思います。
産業医としていろんなクライアントに出向いていますが、それぞれが十人十色の問題や背景を抱えています。
その中で、小太り産業医が経験したことを綴ってみます。
とある会社で病気を抱えながら午後から勤務をしている入社2年目の男性従業員Aさんの話です。
フルタイム勤務できないのは抱えている病気のためです。
ただ、Aさんは午後から出勤だとしても、勤怠が不安定で連絡なしで時々出社しないことがあるのですが、一人暮らしのためAさんの自宅に人事担当者や上司が確認しに行かなくてはいけません。
これを看過できないと考えた会社はAさんに下記の条件を提示しました。
①母親と同居して会社に通う
②実家に戻って、地元で就職する
さらに母親とAさんと会社で話し合う場を持ちたいとも提案しました。
Aさんは小太り産業医との面談で、「ボクはこの会社が好きで入った。だから、働き続けたい。でも、母親をこちらに呼び、ボクが通勤することは難しい。ボクが地元に帰るしかない・・・。」と話していました。
そして、Aさんは会社が母親とどんな話をするのかが気になってしまい、眠れなくなり提案された次の日を欠勤してしまいました。
この話を聞いた、私としては会社に提言しました。
①成人男性の就業継続について、親と話すはそもそも間違っている。あくまで本人と話すべきである。
②第三者が外堀を埋めるような格好で本人に決断を促すと後から”わだかまり”が残ることがある。
③Aさん本人が納得して、結論を出せるように材料を用意するだけにしておきなさい。
親との三者面談を行うなんて、高校生か!と思わず突っ込んでしまいました。
もちろん、病気によっては正確な判断を下せないと、産業医が考えた時は親を呼ぶことがありますが、Aさんはしっかりと判断力を持っています。
いままで、外堀を埋められ仕方なく決断(退職にしろ異動にしろ)で、わだかまりが生まれて、後々こじれた例を知っています。
やはり、会社は条件を提示し、最後は本人に決断を促すことが重要です。
皆さんも決して、本人を飛び越えて親と交渉、話し合いしようなんて思わないでくださいね。
ただ、最近は親が積極的に出張ってくる、困ったケースもありますが・・・。それは、また別のお話で。
Aさんは、この会社が好きでずっと働いて行きたいと強く思っていました。
しかし、小太り産業医の次の質問で、ちょっと考えが変わりました。
小太り産業医:「Aくん、このまま午後勤務で働き続けるよね。5年後、10年後は考えたことある?」
Aさん:「いいえ、ないです。」
小太り産業医:「今は入社2年目だから、良いけど、今後同期や後輩に抜かれる可能性はあるんだよ。そんなとき、大丈夫?」
Aさん:「そうですね・・・。全く考えていませんでした。」
Aさんは就業継続を強く望むあまり、それに固執して視野狭窄を起こしていました。
Aさんに現状と将来の認知を促し、そして自分で考えさせることがとても重要なのです。